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はじめに
銀座の一等地に店を構える「Z-SALON」という美容室があります。
この美容室のオーナーの佐藤典和氏は、あの名門美容室であるRITZ(株式会社リッツジャパン)から独立しました。
そんな佐藤氏に直接相談していただき、
お店のPR動画を制作することとなりました。
新規顧客の集客目的のため、
”行ってみたくなる美容室”をアピールできるような動画を
どういったステップで企画し、制作したのか、
その事例と完成動画作品をご紹介します。
担当する動画制作チームは、「映像屋」です。
このチームは合同会社フロントビジョンコンサルティングが運用し、
映像関連のプロと中小企業診断士がタッグを組んで
活動しています。
美容室の概要
この美容室は、従業員3人の小規模でありながら
カットやカラーはもちろん、ネイルやフェイシャルエステまで、
美容に関してトータルに責任を持つというコンセプトで
営業しています。
顧客層は、女性が多く、30代から40代が中心となっています。
顧客はもっぱらリピート客が中心で、
長い人では、10年間、20年間と通い続けている常連もいます。
長く通い続けられるのは、
オーナーの独特の人間性が好まれることもさることながら、
顧客自身の魅力を引き立たせる髪型提案や、それを実現する技術、
その結果生み出される、顧客の満足度の高さが理由となっています。
しかし、その裏返しでもあり壁となっているのが、
新規顧客がなかなか来店しないということでした。
美容室の分析内容
新規顧客がなかなか来店しない理由を分析します。
①店内の雰囲気が伝わらない
銀座という好立地にありながら、
店舗がビルの3階に存在しており、ガラス張りのビルでもないために、
内部の様子は外から見えません。
初めて入ることにはかなり勇気がいります。
②とりあえず試してみるということが難しい
すべてのサービス業の課題でもありますが、
体験してみないと、そのサービスの良し悪しがわかりません。
特に美容室の場合は、自分の髪を切ってもらうということで、
失敗はできません。
英会話教室の無料体験のように、とりあえず試してみようと
思いにくいのです。
つまり、信頼が高くないと来店する動機につながりません。
③プロモーション不足
大手のような資本力がないために、プロモーションにかけられるコストは限定的です。
そのため、ホームページやブログ、美容室のポータルサイトへの掲載など、
競合となる他の美容室もやっているような手段でしかプロモーションができていませんでした。
また、カットの技術力や個性、きめ細かいサービスなどの
お店としての魅力の部分が伝えきれていないという状況となっていました。
動画の活用目的
目的は、美容室のターゲット層である30代から40代の女性に対して、
3の分析内容から導き出された問題点を解消させ、
新規来店を促す動画とすることです。
問題点の解消は、具体的には以下のようになります。
①店内の様子をありのまま動画で伝える
この美容室の特徴やオシャレさが理解できるようにします。
スタッフと顧客が楽しそうに話している映像や
実際のカットシーンを見せることで、
具体的なイメージを伝えます。
②信頼性を作り出す
顧客の声として、生の意見をインタビューします。
すでに体験している人の感想を聞くことによって、
安心感を作り出し、試してみても大丈夫だと思ってもらえるようにします。
③強みを伝える
オーナー本人の思いこそが、お店の魅力そのものです。
「値段」や「立地」はお店の強みの要素でないために、
そこをアピールするのではなく、
カット技術やサービス精神の高さといった他の美容室と差別化できる要素を
オーナーの思いを根拠に感じとってもらえるようにします。
何を動画にするかの決定
オーナーのインタビュー+顧客のインタビュー+店内のインサート映像
この3つの構成が必然的に浮かび上がってきます。
これを30代から40代の女性が好むような柔らかい画質とオシャレな音楽に乗せて
仕上げていくということになります。
完成動画の紹介
以上のような考察の結果、完成したのが次の動画となります。
動画を見て、この美容室の魅力を感じ、
行ってみたくなったと感じたら、
動画の効果の大きさがわかることでしょう。
お問い合わせ先:合同会社フロントビジョンコンサルティング 映像屋チーム
以下のアドレスに直接メールをいただいても構いません。
eizoya@frontvision-consulting.com
担当:黒川