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はじめに
編集作業は、PCのスペックに大きく左右されます。
そこで今回は、動画編集におけるPCのスペックと、スペックを活かすための注意点を、
私が現在使用しているPCを例に挙げてご紹介していきます。
私の編集用パソコン
私が現在メインマシンとして使用しているのが、
imac 27inch mid2011です。
2011年に発売されたAppleのimacという画面一体型のデスクトップで、
デザインや、画面の美しさなど、素晴らしく、所有欲を満たしてくれています。
肝心のスペックですが、
CPU | Intel Core i7(クアッドコア2.93GHz) |
メモリ | 12GB |
HDD | 1TB |
グラフィックボード | ATI Radeon HD 5750(1GB) |
ディスプレイ解像度 | 2560×1440 |
現在では後継機種が出ていますので、
そちらもチェックしてみてください。
上記の5つくらいが編集をする上で気になるところでしょう。
Apple storeでカスタマイズして当時のスペックとしてはかなり
高い方だったと記憶しています。
値段も30万近くしました。
実際にこのスペックでどのような編集をしているかというと、
SONYのVG20というカメラで撮影してきた素材を(主にAVCHD24p)
Final Cut 7というソフトでHD(ハイビジョン)の動画編集をしています。
ドキュメンタリーが中心で、凝ったテロップ入れる場合はmotion5(アップルのCG系のソフト)を使用しています。
意外な問題点と解決方法
VG20とAVCHD24pという組み合わせでは、編集に問題なかったのですが、
最近パナソニックのGH3というカメラを導入してから、画質を重視し、movの60pをメインで撮影するようになりました。
その撮影素材を、取り込んで編集しようとしたところ…
画像がカクカクして、ろくに動きませんでした。
これは、なにが原因なのか調べていると、
本体ではなく、ソフト側に問題があることが発覚しました。
Final Cut7は32bitのアプリケーションのため設計上メモリを4GBまでしか読まないらしい!!
パソコンにメモリを12GBも積んでいて、その1/3しか使っていなかったとは…。
そこで64bitのソフトであるAdobeのCCに変更することにしました。
CCは今までのパッケージ版と違い、月額5000円ですが、常に最新バージョンを使用できる上、
過去のパッケージ版も使えるし、MacとWinで両方同時使用が可能
(デスクトップがMacでノートがWinなどの場合にも両方に1つ分の料金でインストール可能)なため、
高いとは思いましたが、仕事でも使えることを考え、導入することを決めました。
インストールして、GH3の60pのmovをさっそく読み込んで編集にかけてみると、サックサク動きます。
しかも、フォトショとかの連動が便利という事で、私はあっという間にFinal Cut派からAdobe CCに乗り換えました。
色々と脱線しましたが、今お持ちのPCで編集がままならない方は何が原因かをつきとめた方が良いと思います。
ソフト側に原因がある可能性もあります。
そこで間違えて新しいPCを買ってしまったらかなりもったいないことになりますよ。
編集に必要なスペック
さて、ここでスペックのお話に戻りたいと思います。
じゃあ、実際編集用のPCを買う時は、どんなのを買えば良いわけ?
という質問を受けたことが過去に何度もありますが、
私は予算に余裕があるなら、間違いなくMacを推奨しています。
これは、実際にwindowsとmacを両方使用してみての感想なのですが、
Macの方が不具合が少なく、最初から入っているソフトが優秀、画面がキレイ、
バッテリーの持ちが良い(ノート)、サポートが良い、デザインが良い。
ただし、高いです。Windowsで同じくらいのスペックを組めば、うまくいけば半額程度で購入できます。
予算との兼ね合いでWindowsを選ぶのももちろんアリですし、種類も多いので、自分好みのものを選ぶ事もできます。
WindowsとMac共通して、スペック選びのポイントは…(個人的な意見です)
HD映像をストレスなく編集するには、
CPUは Intelの第三世代core i7のクアッドコア以上!
メモリは 8GB以上!
グラフィックボードは NVIDIA(R) GeForceかRadeon HDの1GB以上!
ディスプレイは解像度1920×1080(フルハイビジョン)以上!
ストレージ(記録媒体)は ハードディスク1TB以上!(理想はSSDとHDDのハイブリット)
2013年7月現在でおすすめするなら、上記のスペックです。
これなら、パパがホームビデオ感覚で始めた動画編集のはずが、ハマってしまい本格的な一眼動画に手を出す…
というシチュエーションにも対応できます(笑)
上記のスペックを満たすには、windowsで10万前後、Macで15万~くらいの予算が必要になります。
まとめ
今回はかなり個人的な意見で書き散らかしましたが、
実際に私が制作で使用しているものなので信頼性はそこそこあると思います。
少しでも何かの参考になれば幸いです。

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